BDA第2期

Business Design Accountant養成講座第2期(2022年4月開講)

Business Design Accountant養成講座第Ⅱ期


2022年4月開講予定の「問題解決倶楽部(ビジネス・デザイン・アカウンタント養成講座 第2期)」では、以下のテーマの講義とワークショップを実施しつつ、ケース研修を採り入れながら、ロジカルとクリエイティブをバランスよく学んでいただくことを予定しております。

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研修日程

◆第1講:4月23日(土曜日)
◆第2講:5月14日(土曜日)
◆第3講:6月18日(土曜日)
◆第4講:7月16-17日(土日曜日):北海道合宿(3泊4日)
◆第5講:8月27-28日(土日曜日) :沖縄合宿予定(3泊4日)
◆第6講:9月17日(土曜日)
◆第7講:10月15日(土曜日)
◆第8講:11月19日(土曜日)
◆第9講:12月17日(土曜日)
◆第10講:1月14日(土曜日)
◆第11講:2月18日(土曜日)
◆第12講:3月18-19日(土日曜日):ケース研修

(注1):上記の日程は現在(2021年12月21日)現在のものであり、予告なく変更する場合がございますのでご注意ください。
(注2):開催場所は「Zoom時々沖縄、季節により地方」の方針を掲げております。
各月の開催場所は確定次第、お知らせします。
ぜひ当地で開催を!という先生方はご連絡ください。
(注3):研修時間は13時~17時を予定しております。
(研修テーマによっては18時まで延長する場合がございます。)
(注4):受講費用25,000円(税込)/回
(注5):Zoom開催の場合にはZoom録画、リアル研修の場合にはその映像を収録した録画でもご受講いただけます。
また、研修受講者の復習のために、研修映像を一定期間公開し視聴できるようにいたします。
映像の複写、転写、あるいは受講者以外の方の視聴機会の提供はくれぐれもお控えいただきますようお願いいたします。

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研修内容

BDA研修の内容とスケジュールです。
BDA研修の内容とスケジュールです。

第1講:4月23日(土):コンシューマー・インサイト

人間は経済合理的に行動するものではなく、非合理な意思決定をする経済主体であるという事実を突きつけたのが行動経済学でした。
その考え方をマーケティング的に表現すれば、ヒトは意識的にすべての意思決定を行って行動するのではなく、むしろ無意識の世界でなんとなく(購買)行動をしているということです。

意識化にある言語化された世界だけではなく、無意識化の非言語世界の中で生きている時間のほうが長い人間を理解し、商品やサービスではなく、人間そのものを見に行く必要性が、新しい管理会計の構築を目指す我々会計専門家には避けて通れない大きなテーマなのです。

商品やサービスを見に行く前に、人間を見に行くという作法。
経済を動かしているのは人間であり、人間は経済的に非合理的な意思決定することもある、合理的で非合理な存在であり、その心理は人間の置かれた環境(文脈)で変化するということを意識しながら、人間そのものを見に行かねばならないのです。

人間そのものを見に行くということは、人間の心理ー無意識化に広がる掴みどころのないヒトの深層心理ーを観察するということなのです。

新しい管理会計の枠組みで管理するべき対象は、人間の心理であって、その心理と因果関係にある人間の行動なのです。
従来のように数字を管理することだけが管理会計の管理の範囲ではないわけです。
新しい管理会計との接点であるマーケティング・インサイト。
しっかり学んでいただきますね。

第2講:5月14日(土):マーケティング基本戦略(STP)

ビジネスを行うにあたっては、その市場がどのような生活者から出来上がっているのか、つまりは市場構造を理解することから始めなければなりませんが、市場全体の構造を理解するためには市場を細分化(Segmentation)してみることが必要になります。
セグメンテーションによって市場全体を同じようなニーズを持つ生活者の集団に分けて考えることができるようになるわけです。
市場を細分化するためには、その切り口を考える必要がありますが、次のフェーズに続くターゲティングの効果を上げるためにも、セグメンテーションの段階で適切な切り口で市場を細分化してあげることが必要となり、切り口に用いる軸の選択がとても大切になります。

次のターゲティング(Targeting)は、セグメンテーションによって市場構造を理解した上で、どのセグメントに対してコミュニケーションを実施していくかを決定することを意味します。
ここでよくある誤解は、必ずセグメンテーションによって細分化した市場の中の1つに絞り込んでターゲティングを行うべきであるというものです。
市場を構成するセグメントの1つにターゲティングを行うことが正しい場合もあるでしょうが、それがいつでも必ず正しいことではないということです。
場合によっては、市場構造を理解した上でターゲティングを行わないという選択もあるでしょうし、ターゲティングを緩く捉えるという意思決定もありうるのです。
必ず1つのセグメントに絞り込むことは、自ら潜在市場の可能性を捨て去っていることになりうることには注意をしたほうが良いでしょう。

最後のポジショニング(Positioning)は、ターゲティングしたセグメント内の競合企業の商品やサービスを検討して、当社独自の立ち位置を決めることであり、セグメント内に存在する生活者のニーズを把握して、彼らの頭の中において当社独自の立ち位置を決める作業を指します。
ターゲティングしたセグメントには大きなニーズがあることを見つけたとしても、そのニーズはすでに大手競合先の提供価値によってカバーされてしまっているのであれば、魅力的なポジショニングとは言えないですし、逆にそれほど大きなニーズではなかったとしても競合先が未だどこも手を付けていなければ、市場で独自の地位を確保する可性があることになります。

STPはマーケティング基本戦略と呼ばれているように、マーケティング戦略の骨格を形成するものなので、STPに対する深い理解はその後の戦略策定に大きな影響を及ぼしますので、しっかりと身に付ける必要があります。

第3講:6月18日(土曜日):環境分析(PEST/3C/VRIO分析)

ビジネスは環境の影響を大きく受けるものなので、ビジネスを取り巻く環境がどのように変化しているのかを常にウォッチしておく必要があります。
環境は大きく分けてマクロ環境とミクロ環境がありますが、マクロ環境を分析する思考のフレームがPEST分析になります。
PEST分析は、Politics(政治・法律)、Economy(経済)、Social(社会)、Technology(技術)の4つの言葉の頭文字をとって名付けられたものです。
マクロ環境といってもその対象であるPESTは非常に広範に渡りますが、そのすべてを網羅的に分析するとなっては時間がいくらあっても足りません。
したがって、要領よくPEST分析を実施することが肝要になります。

3C分析はミクロ環境分析の中で最も大事な分析フレームであり、市場・顧客(Customer)、競合先(Competitor)、自社(Company)の3つの言葉の頭文字をとって名付けられた分析フレームであり、環境分析の中でも最も重要な分析フレームであるということができます。
各々を別々に分析するのではなく、これら3つの重なり合うポイントを突いた分析が求められます。

VRIO分析は、自社の経営資源の関する分析であり、資源論(Resourced Based View)の立場から自社の有する経営資源の重要性・有効性の判断を行うための分析フレームになります。
マイケル・ポーターの競争戦略論(Strategic Positioning論)を補完する意味合いで、資源論の立場から、J・バーニーがまとめた分析フレームになります。

第4講:7月16日(土曜日):環境分析(5Forces/SWOT分析):北海道合宿

5Forces分析は、ポジショニング理論の大家であるマイケル・ポーターが考え出した自社の属する業界の分析フレームになります。
自社の属する業界の収益性はどのように決定されるかを分析するフレームであり、業界構造に働く5つの力によって決定されると主張するものです。
業種によって収益性にバラツキがあるのが通常であり、その業種のどの業界に自社が属しているのか、その業種・業界の収益性はいかほどなのかを分析することで、自社の採用するべき戦略も影響を受けるというものです。

考えてみたら当たり前のことですが、そもそも自社の属する業種・業界全体の収益性が高いのであれば、それほど戦略の尖鋭性は求めなくてもいいということになるでしょうし、反対にそれが低いのであれば、自社の将来は策定する戦略の巧拙に大きな影響を受けるということであり、戦略の重要性がますます高まるということになります。
自社の属する業種・業界を俯瞰することで、戦略の大きな方向性の見通しを持つことが可能になります。

SWOT分析は、一般的によく知られたフレームワークですが、個人的には何ら役に立たないフレームワークの典型例だと思っています。
SWOT分析なる言葉もありますが、そもそもSWOTは分析するフレームではなく、分析した情報をまとめて理解しやすくするためのマトリクス以上のものではありません。
SWOT分析の問題点について自じっくり説明したいと思います。

第5講:8月27日(土曜日):マーケティング・ミックス(4P-Product)沖縄合宿

マーケティング基本戦略のSTP分析の後を受けて、具体的な活動(戦術)を決定するフェーズになりますが、その具体的な活動は最低限これだけ考えれば漏れも無くて十分ですよという便利な思考フレームの体系がマーケティング・ミックスと呼ばれるものであり、その代表格が4Pと呼ばれるものになります。

4Pは製品(Product)、価格(Price)、流通(Place)、販売促進(Promotion)の4つの頭文字をとって名付けられたものであり、この4つを考えることで戦略を具体的に実行できるようになるのです。

本講では、その中の製品(Product)について学ぶこととします。
製品という概念を構成している主要なものはコンセプトになりますので、製品について学ぶとは、すなわち、コンセプト開発の手法について学ぶということになります。
非常に難解なことなであるコンセプトという言葉を語義から理解し、その開発手法まで含めて説明します。

第6講:9月17日(土曜日):マーケティング・ミックス(4P-Price)

本講では、マーケティング・ミックスの4Pのうち、価格(Price)について深く学びます。
価格の設定方法いかんで企業の収益性が大きく変わってきますので、プライシングはビジネスにとって非常に大きな経営のテーマになります。
世の中で広く行われている価格を使ったプロモーションは弊害あって一利なしなのですが、その事実に多くの中小企業は気付いていません。
なぜ、価格を使ったプロモーション(値引き等)が悪なのか、生活者の価格に対する心理から解きほぐしていきましょう。

 

第7講:10月15日(土曜日):マーケティング・ミックス(4P-Promotion)

本講では、マーケティング・ミックスの4Pのうち、販売促進(Promotion)について深く学びます。
プロモーションの手法は非常に多くの形があって、どの手法を採用するかで集客、売上、利益、ブランド形成等に大きな影響を与えますが、プロモーションについて学んでいないと、選択するべきではない手法を選択してしまって儲けそこなってしまったり、ひどい場合には分ランド価値低下を招いてしまうことすらあるのであう。
世の中の中小企業の経営者の多くにはプロモーションについても知識がほぼないといって過言ではないので、毎日無駄なプロモーションがあちらこちらで行われているのが現状なのです。

プロモーションを体系的に学んで、クライアントに対して具体策としてのプロモーションの提案ができることを目指します。

第8講:11月15日(土曜日):消費者購買行動と店頭施策の考え方

プロモーションとも大きく関連しますが、実店舗を運営するビジネスにおいては、店頭に来られた顧客に対して陳列商品の魅力をいかに伝えて、顧客に手に取ってもらい最終的にお買い上げいただくことは考えることはとても大切なことです。
何も考えずに仕入れた良い商品をそのまま店頭においておけば売れるなんて時代はとうの昔に過ぎ去ってしまっていて、店頭の施策もロジカルに考え抜いて顧客をレジまで誘導することが必要になります。

この店頭施策をインサイトの考え方を用いて上手に設計する方法を学びましょう。

第9講:12月17日(土曜日):マーケティング・コミュニケーション1(What to say)

どんなに素晴らしい商品を開発しても、世の中の生活者がその事実を知ることがなければ買ってもらえることはありません。
したがって、商品やサービスが世の中に存在していることを生活者に対して伝えていかなければなりません。

しかしながら、情報量が格段に増加した現代では、基本的に広告は嫌われるものであるし、ヒトは自分に興味のない情報はスルーするように生物学的に脳みそができあがっていますので、企業が発信する情報の大半は生活者に気付かれることさえなくスルーされてしまいます。
このような過酷な現実の中で、いかに伝えていことを生活者に対して上手に届けていくかをデザインすることは、ビジネスの巧拙を大きく左右する時代になっています。

したがって、「何を伝えるのか」を考えることはとても重要ななわけですが、「何を伝えるのか」を思い付きで考えてもコミュニケーションの精度は上がりません。
そこで、「何を伝えるのか」の精度を上げる思考フレームを本講でしっかりと身に付けるようにしましょう。

第10講:1月14日(土曜日):マーケティング・コミュニケーション2(How to say1)

「何を伝えるのか」を決定したら、次はその内容をより効果的に伝えるために「どのように伝えるのか」を考え抜くことが必要になります。
「どのように伝えるのか」は古くは古代ギリシャ時代よりレトリック(修辞法)と呼ばれ、リベラル・アーツの1つの大きな学問分野になっていたほどであり、人を説得するための技術として非常に重視されたものでした。

レトリックは言葉の表現のための修辞法というのは非常に狭い考え方であって、実は思考方法そのものに影響を与えているものでもあるので、レトリックを身に付けることで表現の多様性だけではなく、思考の多様性も身に付けることができる非常の重宝されるべきテクニックなのです。

本来、学校教育の国語教育の中で学ぶべきものであると思うのですが、学校で学ぶのは明喩や隠喩の簡単な事例だけであり、網羅的に本質的に学ぶことは学校教育では企図されていないのです。

そこで、優れた広告コピーをとり上げながら、なぜその広告コピーになったのかをレトリックを用いて言語化して説明していくことにします。

第11講:2月18日(土曜日):マーケティング・コミュニケーション3(How to say2)

前講に引き続き表現の技法、思考の技法であるレトリックについ学びます。
本講を終了すると、コピー・ライター税理士という新たなハイブリッド職業が誕生することになります。

第12講:3月18-19日(土日曜日):ケース研修(実地研修)

Logical & Creative実践講座での学び、および、Business Design Accountant養成講座全11回で学んだ内容を使いながら、実際のクライアントをお招きしてその問題と課題を検討し、実現可能な売上向上の具体策まで考えるためのケース研修になります。

ケース研修を通じて、知識を知恵に転化する身体性を身に付けることが可能になりますし、現場思考のリアルを学びとることが可能になります。
皆さんの学びの身体化が実感できるのがリアル研修なのです。

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引き続き翌年以降に下記の研修内容のBusiness Design Accountant養成講座Season2をご用意しています。

1.パブリック・リレーションズ(PR)
2.戦略PR
3.プレスリリースの書き方
4.ダイレクト・マーケティング
5.ダイレクト・レスポンス広告の作り方
6.チラシの作り方
7.Mission-Vision-Concept
8.ブランドの歴史
9.ブランド・エクイティ(認知・知覚品質)
10.ブランド・エクイティ(ロイヤリティ・連想)
11.ブランド・アイデンティティ/ブランド・パーソナリティ
12.ケース研修(実地研修)